あさりのお味噌汁

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ぱらぱら読み:監査難民

【本の基本情報】

 種村大基署

2007年9月25日 第1刷発行

 
【読み始めた日、読み終えた日】

2020/10/1, xxxx/xx/xx

 

【本の重要な部分(自分の言葉に変換せず、そのまま書き写すことが大切)】
 表紙:カネボウ粉飾決算事件で所属会計士が逮捕され、監査への「疑いの眼」を生じさせた張本人が自主解散へと追い込まれる過程には、外資の策略、獅子身中の虫による内乱、金融庁との壮絶な工房など、凄まじい闘いが存在した。

P269:「過去の経営者に不正があった場合、現在の経営者がそれを自主的に発見し、是正したとしても、自動的に上場廃止の措置が取られることが慣行化されれば、厳罰を恐るあまり、かえって現経営陣が過去の不正を隠蔽する誘因となりうる。「正直者がバカを見る」ようでは、本来想定されている自浄作用が働かないマイナス面があるのではないか」問題企業を厳格に資本市場から退場させることに対し、こうした懸念の声があるのも事実だ。だが、東京証券取引所は、不適正な会計処理などの不祥事を起こした企業の株式を通常の市場から分離するための「特設注意市場」の創設と、不正を行った企業に科す独自の課徴金制度の導入を決定した。上場廃止=「死刑宣告」をチラつかせながら、企業に問題点の改善と上場維持の努力を促す仕組みだ。うまく機能すれば、市場の規律維持と一般投資家の保護を両立し、同時に市場参加者の厚みも維持できる賢策となるだろう。問題企業への監視の手を緩めるべきではない。

 

 

【自分の感想を書く(本の要点とは違い、自分の考えをまとめる)】